若く見える人は何が違う?|運動・食事・睡眠と見た目の若さの関係
- 同窓会や久しぶりの再会で、実年齢より上に見られた経験がある方
- 生活を整えても、効果を感じられずやめてしまう方
- 特別なことをしないと変われないと思っている方
最近、久しぶりに会う友人から「変わってないね」と言われることが何度かありました。20年ぶりに会った後輩からも、同じことを言われました。
社交辞令も入っていると思います。
ただ、そう言われるたびに考えることがあります。
運動・食事・睡眠が整っている人と、そうでない人とで、見た目に差は出るのだろうか。
調べてみたら、思っていたよりはっきりした話になりました。
この記事の結論を先にお伝えします
- 見た目の若さは、体の状態が表に出たもの
- 効いてくるのは睡眠が翌日、食事が1〜2ヶ月、運動は積み重ね
- 特別なことは必要ない。アスリート級の運動は不要とされている
- 効かないのではなく、出てくる時期が違うだけ
私がやっていることは、特別ではない

先に、私自身のことを書いておきます。
トレーナーというと、毎日ハードに追い込んでいると思われがちですが、そんなことはありません。
- ボディビルなどの体づくり系の大会に出た経験はない
- 現在は一般的な筋トレとジョギングの愛好家レベル。アスリートレベルのトレーニングはしていない
- 扱う重量も、パーソナルトレーナーとしてはおそらく平均以下
私自身、追い込む時期を経てきました。そのうえで、健康のためならここまでで十分だと思っています。今はこれくらいが、自分にはちょうどいい。
この話を先に書いたのは、理由があります。研究のほうでも、アスリートのような激しい運動は必要ないとされているからです。ウォーキング、ジョギング、自転車、水泳、筋トレ。この程度で効果があると報告されています。
順番に見ていきますね。
見た目の若さは、体の状態を映している
まず、そもそもの話からです。
「見た目が若い」というのは、印象の話にすぎないのでしょうか。
これを調べた、かなり大がかりな研究があります。
デンマークで、70歳以上の双子1,826人を追跡した研究です。看護師や一般の方あわせて41人が、写真を見て「何歳に見えるか」を判定しました。
その結果、老けて見えると判定された人ほど、その後の生存率が低いという関連が確認されました。実年齢や性別を考慮しても、関連は残りました。
さらに双子のペアで比べると、老けて見えるほうが先に亡くなる確率が高いという結果でした。
Christensenら「Perceived age as clinically useful biomarker of ageing」(BMJ, 2009)
この研究では、見た目年齢が身体の機能や認知機能とも関連していたことも報告されています。
つまり見た目の若さは、表面だけの話ではありませんでした。体の中で起きていることが、顔や姿に出てきている。そう考えたほうが実態に近いようです。
だとすれば、生活を整えることが見た目に出てもおかしくありません。
ここからは、効いてくるのが早い順に見ていきます。
睡眠は、翌日に出る
いちばん早いのは睡眠です。翌日に出ます。
23人の同じ人物を、8時間しっかり眠った後と、31時間眠っていない後の2回撮影しました。
その写真を65人が順不同で評価したところ、眠っていないときの写真のほうが「健康的でない」「疲れて見える」と判定されました。
目立った変化は、目の下のクマ、まぶたの腫れ、肌のくすみでした。
Axelssonら「Beauty sleep」(BMJ, 2010)/カロリンスカ研究所による紹介
同じ人を比べているところがポイントです。顔立ちも年齢も同じ人が、睡眠の状態だけで違って見えた。

寝不足の朝、鏡を見て「今日は顔がひどいな」と思ったこと、ありませんか。
あれは気のせいではありませんでした。他人から見ても、実際にそう見えています。
裏を返せば、今日しっかり眠れば、明日には出るということでもあります。3つのなかで、いちばん早く返ってきます。
食事は、1〜2ヶ月で出る
次に早いのが食事です。ただし、思っているところとは少し違う形で出ます。
肌の「色」が変わります。
野菜や果物には、カロテノイドという色素が含まれています。にんじんやかぼちゃ、トマトの色のもとになっているものです。
これを多く摂っている人は、肌に黄色みや赤みが出てきます。そして、その色は「健康的に見える」と評価されることが報告されています。
野菜や果物の摂取を増やしてもらった研究では、およそ6週間で肌の色に変化が見られました。
果物のスムージーを毎日飲んでもらった研究では、4週間で有意な変化が出ています。
興味深いのは、この肌の色が、顔立ちそのものより健康的な印象を左右する可能性があると指摘されている点です。
顔立ちは変えられません。でも肌の色は、食べるもので変わります。しかも1〜2ヶ月という、現実的な期間で。
運動は、積み重ねた分だけ返ってくる

そして運動です。
3つのなかでは、いちばんゆっくり効いてきます。そのかわり、続けた年月が、そのまま差になっていきます。
近年は「生物学的年齢」を測る方法が使われるようになりました。実際の年齢ではなく、体がどれくらい年をとっているかを推定する指標です。
ふだん座りがちだった中年女性が、有酸素運動と筋トレを組み合わせて8週間続けたところ、生物学的年齢が2歳ぶん低下したという報告があります。
6ヶ月間の自転車運動では、予測されていた進み方より7.44ヶ月ぶん遅らせたという結果も出ています。
逆に、座っている時間が長い人ほど、生物学的年齢が実年齢より高くなる傾向も報告されています。
運動で効いてくるのは、筋肉量、姿勢、動き方、疲れにくさです。これらは、5年後10年後にはっきり差が出ます。
そして先ほど書いたとおり、激しくやる必要はありません。私自身、大会に出るような運動はしていません。
すぐに変化が出なくても、やめなくていい
ここまでを、時間軸で並べ直します。
| 効いてくるまで | どこに出るか | |
|---|---|---|
| 睡眠 | 翌日 | クマ、まぶた、肌のくすみ |
| 食事 | 1〜2ヶ月 | 肌の色 |
| 運動 | 積み重ね | 筋肉量、姿勢、動き方 |
ここを知らないと、こうなります。
運動を始めて、3ヶ月たっても見た目が変わらない。だから「効果がない」と判断してやめてしまう。
効いていないのではなく、まだ出てくる時期ではないだけです。
逆に、すぐ結果がほしいなら睡眠からです。今夜きちんと眠れば、明日の顔は変わります。そのあいだに、食事と運動が追いついてきます。

冒頭に書いた「変わってないね」も、運動のおかげだと言い切るつもりはありません。社交辞令かもしれませんし、たまたまかもしれません。
それに、見た目年齢には遺伝的な要因も関わっているとされています。同じ生活をしていても、人によって差は出ます。
だからこそ、比べる相手は同級生ではなく、整えていなかった頃の自分です。そこだけ見て続けていきましょう。
まとめ
- 見た目の若さは、体の状態が表に出たもの
- 睡眠は翌日、食事は1〜2ヶ月、運動は積み重ね
- すぐ結果がほしいなら、睡眠から
- 運動は激しくなくていい。ゆっくりでも、確実に積み上がる
特別なことをしている人が若く見えるわけではありませんでした。基本的なことが続いている人が、そう見えている。それだけのことのようです。
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