「運動が続かない理由って、意志の弱さではなく“考え方のクセ”にある」
そう聞くと、少しホッとする方も多いかもしれません。
そんな経験は誰にでもあるものです。
運動が続かない理由はひとつではありません。
忙しさ、環境、モチベーション、そして“結果を求めすぎる”こともその一つです。
今回は、数ある理由の中から「結果をすぐに求めてしまう」という傾向に焦点を当て、
なぜそれが継続を難しくするのか、そして今日からできる5つの対処法をお伝えします。
このテーマに心当たりがある方は、焦る気持ちがスッと軽くなり、
「もう少し続けてみよう」と思えるはずです。
なぜ“結果をすぐに求める”と続かないのか

1. 現代人の“即効性思考”
スマートフォンやネットの普及により、現代は“待たない社会”になりました。
調べたいことは一瞬で検索でき、買い物も数時間で届く時代。
この便利さが、知らず知らずのうちに「やればすぐ変わるはず」という思い込みを強化しています。
実際、心理学ではこれを「即時満足の傾向(Instant Gratification)」と呼び、
人は将来の利益よりも“今すぐの小さな報酬”を優先してしまうことが分かっています(Mischel, 1972)。
トレーニングは成果が出るまでに数週間〜数ヶ月を要する行動のため、
この“すぐに報われたい心理”と最も相性が悪い行動ともいえます。
そのため、「1週間やったのに、まだ変わらない…」と感じると、
モチベーションが一気に下がってしまうのです。
2. 身体の変化は“見た目より中身”が先に起こる
実は、体の変化には段階があります。
つまり、“見える変化”が出るのはずっと後。
体はしっかり反応しているのに、「見た目が変わらない=意味がない」と思ってしまうのが落とし穴です。
本来であれば、「変化がまだ見えない=基礎をつくっている時期」。
ここをどう乗り越えるかが、運動習慣を定着させる最大のカギです。
3. SNSやネットによる“比較の罠”
SNSには「3ヶ月で−10kg!」「劇的ビフォーアフター」など、刺激的な投稿が並びます。
もちろんそれ自体が悪いわけではありません。
ただ、それを自分の基準にしてしまうと危険です。
人には代謝や筋肉量、生活リズムなどの違いがあり、同じ努力でも結果は異なります。
なのに他人のスピードと比べて焦ってしまうと、
「自分は向いてない」「やっても意味がない」と感じてしまい、継続の意欲が下がっていきます。
共感できる“あるある”な失敗例
・「2週間頑張ったのに、体重が1kgも減らない」
・「筋肉痛がなくなった=効果がない気がする」
・「SNSで見た人はすぐ変わったのに、自分は何も変わらない」
こうした考えが続くと、成果を“結果が出たかどうか”でしか判断できなくなり、
“積み重ねの価値”を見失ってしまいます。
これはあくまで私の個人的な見方ですが、
SNSで「ビフォーアフター」を載せている方の多くは、
ダイエットそのものが“仕事”の一部であることが少なくありません。
モデルさんなら体型維持が仕事のうちですし、
インフルエンサーさんなら投稿が注目されることで報酬を得ています。
報酬や注目といった“見返り”があると、苦しい時期でも続けられる理由になります。
でも、そうした環境にいない人が同じペース・同じ覚悟で頑張ろうとすると、
想像以上にしんどく感じることもあると思うんです。
大切なのは「誰かと同じスピードで変わること」ではなく、
“自分が無理なく続けられるペース”を見つけることだと感じています。
今日からできる5つの対処法
対処法①:「感じる変化」に目を向ける
見た目や数値ばかりに注目してしまうと、変化が見えない時期に心が折れがちです。
でも、体の変化は「感じるもの」から始まります。
こうした小さな“体のサイン”は、確実に変化が起きている証拠。
自分の体調の変化を丁寧に感じ取ることは、モチベーションを保つうえで非常に効果的です。
「変化がない」と思っていた方ほど、
実は“体の使い方”が変わっていたりします。
「疲れにくくなった」「歩く姿勢が変わった」など、
目に見えない変化こそが、本当の成長の始まりです。
対処法②:「変化を記録して見返す」習慣をつける
変化は日々の積み重ねの中でしか見えません。
スマホのメモやノートに「今日できたこと」を書き残してみましょう。
そうした“できたこと”を見返すことで、自己肯定感が高まります。
心理学ではこれを「自己効力感(self-efficacy)」と呼び、
行動を継続する力を強めるとされています。
成果を“結果”でなく“経過”で評価すると、
続けることが楽になります。
小さな記録の積み重ねが、後で見返したときに
「意外と頑張ってるじゃん」と自信に変わるんです。
対処法③:「短期ゴール」を設定して小さな達成を喜ぶ
「3ヶ月で−5kg」よりも、「今週は2回トレーニングする」「夜の間食を減らす」など、
“達成できる範囲”のゴールを設定することが大切です。
大きな目標はモチベーションの原動力になりますが、
途中で達成感が得られないと心が折れてしまいます。
だからこそ、1週間・2週間単位の“手が届く目標”を積み重ねましょう。
“できたこと”に意識を向けるだけで、継続率は格段に上がります。
完璧でなくていいんです。「やろうとした自分」をちゃんと褒めてあげましょう。
対処法④:「他人と比較せず、“昨日の自分”と比べる」
他人と比べても、モチベーションが上がるのは一瞬です。
長期的に続けるためには、“自分基準”で成長を感じることが必要です。
小さな変化を自分の中で認識できると、
「自分もできる」という感覚が積み重なり、自然と習慣になります。
SNSで他人を見るよりも、
“過去の自分”を見比べるほうが成長を感じられます。
続ける人ほど、他人ではなく自分を見ています。
対処法⑤:「停滞期は“成長のサイン”」と捉える
「最初は順調だったのに、最近変化が止まった…」
そんな時期は誰にでも訪れます。
実は、体が運動に慣れてきた“証拠”でもあるのです。
ここでやめてしまうと、せっかくの土台がリセットされてしまいます。
停滞期を感じたら、
など、刺激を変えてみましょう。
体は「慣れる」ことで進化します。
停滞期は、変化を積み重ねてきた証。
そこでやめずに“刺激の変化”を与えることが、
成長を次のステージに進める鍵です。
実際の成功事例
40代女性のお客様の例です。
最初の1ヶ月は体重変化がなく、「私には合わないかも」と感じていました。
しかし、2ヶ月目に入るころから「肩こりが減った」「朝スッキリ起きられる」と内面的な変化を実感。
体を動かすことが“気持ちいい”と感じ始めた頃には、自然と体型も変わり始めました。
結果的に3ヶ月後には体脂肪率−3%、体重−2.5kgを達成。
何より「運動をすることがストレスではなくなった」と笑顔で話してくれたのが印象的でした。
まとめ
「結果をすぐに求める」のは、誰にでもある自然な感情です。
でも、体は思っているよりもずっとゆっくり、確実に変わっています。
焦らず、昨日の自分を超える小さな積み重ねを大切にしていきましょう。
続けるうちに、「あれ?前よりラクだな」と感じる瞬間が必ず訪れます。
次回は、「忙しくて時間が取れない」ことが原因で運動が続かないケースを深掘りします。
結果を急ぐ気持ちは自然なこと。
でも“続けられている”という事実こそ、最も大きな成果です。
体は必ず応えてくれます。一緒に、焦らず積み上げていきましょう。
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「続けようとは思っているのに、気づけば1週間経っていた…」
「変化が見えないと、なんだか無駄に思えてしまう」