「よし、今日から運動を始めよう!」と意気込んでも、気づけば1日、2日と空いてしまい、いつの間にかやめてしまう。
そんな経験は、多くの方が一度はしたことがあるのではないでしょうか。
そう思ってしまう方も少なくありません。ですが、実は運動が続かない理由は決して“意思の弱さ”だけではないのです。
むしろ、運動が続かないのは誰にでも自然に起こり得ること。忙しい生活の中で時間が取れなかったり、疲れがたまって優先順位が下がったり、あるいは環境が整っていなかったり、その背景は人それぞれです。
大切なのは「なぜ続かないのか」を冷静に見つめ直し、自分に合った対処法を取り入れることです。
当ジムに通うお客様の中でも、最初は「三日坊主で終わってしまう自分」を責めていた方が、理由を整理することで運動を生活に根付かせることに成功しています。
今回はその中でもよくある理由のひとつ「目的があいまい」というテーマを掘り下げていきます。
目的があいまいだとなぜ続かないか
「なんとなく健康のために」
「痩せたほうが良さそうだから」
こうした目的は間違いではありません。ですが、目的がふんわりしていると、日々の忙しさに負けて優先順位が下がりやすくなります。
運動は、習慣化するまでにエネルギーを必要とする行動です。
たとえば「テレビを見る」や「スマホをいじる」といった行動は自然にできるのに、運動は「よし、やろう」と意識的にエネルギーを割かないとできません。だからこそ、「何のためにやるのか」という動機づけがあいまいだと、気づけば後回しになってしまうのです。
共感できる具体例
- 「健康のために」と思って始めたけれど、仕事が忙しくなると優先順位が下がる
- 「痩せたい」と思ってジムに入会したが、体重計の数字がすぐに変わらずやる気をなくす
- 「とりあえず筋トレ」と始めてみたけれど、自分の中で達成イメージがなく続かない
これらはすべて「目的があいまい」な状態に共通する現象です。
目的が明確で具体的であればあるほど、運動は生活に組み込みやすくなります。
では、どうすれば“ぼんやりした目的”を“続けられる目的”に変えられるのでしょうか。
もちろん、強い目的がなくてものらりくらり続けるほうが性に合っているという人もいるので、目的があいまいである人すべてを否定するわけではありません。
今後も他の理由を紹介していきますが、その理由に当てはまっても運動が継続できている人は気にせずその調子で続けてくださいね!
今日からできる5つの対処法
ここからは、目的があいまいになっている人が取り組みやすい、具体的な工夫を5つ紹介します。
どれも特別な準備はいらず、今日からすぐに実践できるものばかりです。
対処法1:1ヶ月ごとに「なぜ運動したいのか」を書き出す
目的は一度決めたら終わりではありません。人の気持ちや環境は日々変化します。
だからこそ、定期的に自分の目的を見直すことが大切です。
例えば、「夏までに体重を落としたい」と思って始めた人が、いざ夏を迎えたらモチベーションを失うことがあります。
そこで「秋は旅行に向けて歩く体力をつけたい」と目的を更新するだけで、継続のエネルギーは新しく生まれます。
→ ポイントは 1ヶ月ごとに紙やスマホに“なぜ運動したいのか”を書き出すこと。
目的は変わってもOKです。むしろ「変えていい」と思える方が長く続けやすいのです。
対処法2:「体重・体脂肪率」以外の目的を設定する
運動の目的を「見た目の変化」や「数値の改善」にだけ求めると、結果がすぐに出ない時に挫折してしまいます。
そこでおすすめなのが、日常生活に直結する目的を加えることです。
- 「階段を上がるときに息切れしない」
- 「夜ぐっすり眠れるようになりたい」
- 「肩こりを減らしたい」
このような目的は、日々の中で小さな変化を実感できるため、「続けよう」という気持ちを育てやすくなります。
対処法3:「なりたくない自分」も書き出しておく
人はポジティブな動機だけでなく、ネガティブな動機からも行動できます。
「疲れやすくて休日は寝てばかりの自分には戻りたくない」
「体力がなくて旅行や趣味を楽しめないのは嫌だ」
こうした“なりたくない未来”を紙に書くことも、強い動機になります。
「理想の自分になる」だけでなく「避けたい自分を避ける」という視点も持つことで、気持ちが揺らいだ時に踏ん張れるのです。
対処法4:「小さな目標」を具体的に設定する
目的が大きすぎると、達成までに時間がかかり、途中で疲れてしまいます。
「週2回、30分歩く」「朝にストレッチを5分やる」など、小さな目標を行動ベースで設定することが重要です。
小さな目標を達成するたびに「できた」という感覚が積み重なり、結果的に長期的な継続につながります。
これは心理学でいう「小さな成功体験」がモチベーションを高める典型例です。
対処法5:「見える化」で意識を持続させる
「やったことを見える形で残す」ことも効果的です。
これらはどれも小さな工夫ですが、「こんなに続けられている」という自己効力感を育てます。
視覚的に記録が積み重なると「もったいないから続けよう」という心理も働きやすくなります。
成果事例の紹介
実際に、当ジムに通っているお客様の中にも「目的があいまい」で挫折を繰り返していた方がいます。
ある40代女性のお客様は、最初は「痩せなきゃ」と思って始めたものの、数字が思うように変わらず気持ちが落ち込みました。
しかしカウンセリングの中で「階段をラクに登れるようになりたい」という目的を設定し直したことで、モチベーションが回復。
数週間後には「階段が楽に登れるようになった!」と嬉しい声をいただきました。
その成功体験が「次はもっと体力をつけたい」という新しい目的につながり、最終的には体重や体脂肪率の減少という副次的な成果も得られました。
目的を「日常を快適にする」に変えただけで、継続力が劇的に向上した好例です。
まとめ+次回予告
運動が続かないのは、誰にでもある自然なことです。
大切なのは「自分に合った理由」を見つけ、その理由に合わせた工夫をすること。
今回は「目的があいまい」という理由を取り上げました。
目的を明確にするための5つの工夫を紹介しましたが、まずはできるものを一つ試してみてください。
その小さな一歩が、必ずあなたの未来につながります。
そしてこれは、数ある理由のひとつにすぎません。
次回は「目標設定が非現実的」についても掘り下げていきます。
「どうしても続かない」と悩んでいる方は、ぜひシリーズを通して読んでみてください。
きっと、自分に合った運動の続け方が見つかるはずです。
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「私は意思が弱いから続かないんだ」
「もともと運動が得意じゃないから無理なんだ」