「食事も運動も頑張っているのに、なぜかお腹だけが前に出て見える…」
そんなお悩みを持つ方は少なくありません。その原因のひとつが「肋骨の開き」や「猫背姿勢」です。姿勢が崩れると、実際の脂肪量以上にお腹が出て見えることがあり、引き締めの効果を半減させてしまいます。今回は、肋骨や背中の姿勢がどのようにお腹の見た目に影響するのかを詳しく解説し、改善のためのステップを紹介します。
肋骨が開いているとお腹が出やすくなる理由
本来、肋骨は呼吸に合わせて自然に動きます。しかし、日常の姿勢や呼吸の癖で肋骨が「開きっぱなし」の状態になると、上体が反り腰になりやすく、下腹が前に押し出されてしまいます。
- 肋骨が前方に開く → 腹部が前へ突き出して見える
- 横隔膜がうまく使えない → 呼吸が浅くなり、インナーマッスルが弱まりやすい
- 骨盤とのバランスが崩れる → 姿勢全体が不安定になる
このように肋骨の開きは「見た目のぽっこり感」だけでなく、代謝や呼吸の効率にも影響を与えるのです。
猫背姿勢とお腹のぽっこりの関係
猫背になると背中が丸まり、胸が内側に閉じてしまいます。
その結果
- お腹の皮膚や脂肪が前に押し出される
- 腹筋が使われにくくなり、筋肉が弱まる
- 内臓が下に落ち込み、下腹がぽっこりと出やすい
また、猫背は「老けて見える」「自信がなさそうに見える」といった印象面のデメリットもあります。お腹だけでなく全体のシルエットに悪影響を与えるため、改善が欠かせません。
自分の状態をチェックする方法
簡単に確認できるチェック法ですが、習慣的に見直すだけでも改善意識が高まります。
改善ステップ
1. 呼吸を整える(肋骨を閉じる意識を育てる)
肋骨の開きを改善する基本は「呼吸」です。浅い呼吸ではなく、しっかり吐ききることを意識することで、肋骨やお腹まわりが内側に引き締まりやすくなります。
実践ステップ:

- 椅子に楽に座り、背もたれにもたれずに骨盤を立てる
- 5秒かけて鼻から息を吸い、7秒かけて口から吐く
- 吐くときは、「お腹と肋骨を内側にギューッと引き込む」ようなイメージで
- 1日2〜3回、1回3〜5呼吸を目安に続けましょう
※「吐くこと」に意識を向けるのがポイントです。
2. 胸を開くストレッチ(猫背・巻き肩の改善)
猫背や巻き肩の改善には、胸まわりと肩甲骨の柔軟性を高めることが重要です。肩が内巻きの状態では呼吸も浅くなりがちなので、まずは胸を開く感覚を育てましょう。
ドア枠ストレッチ

両腕をドアの縁にかけて、胸を前に突き出すように体を前傾させる
→ 30秒キープ×2セット(痛みが出ない範囲で)
タオル肩回しストレッチ

タオルの両端を持ち、背中で上下に動かす
→ 肩甲骨を寄せる意識を持ちながら10往復
※胸が軽く開いて呼吸がしやすくなる感覚があればOKです。
3. 背中・体幹の筋トレ(姿勢維持の土台作り)
姿勢を保つには「筋力」も大切です。とくに猫背や肋骨の開きを抑えるには、背中(肩甲骨周囲)やお腹(体幹)の安定感がカギになります。
プランク(膝つきVerでもOK)

- うつ伏せになり、肩の真下に肘をつく
- お腹を軽く引き込み、腰が反りすぎないように注意
- 膝を床につけてOK。肩〜お尻〜膝が一直線になるよう意識
→ 20〜30秒キープ × 2〜3セット
※「お腹・背中に力が入ってる感じ」があればOK
バードドッグ(体幹の安定)

- 四つ這いの姿勢で、背中を丸めずまっすぐキープ
- 右手+左足をゆっくり伸ばし、腰がグラグラしないように意識
- 戻したら、逆側(左手+右足)も同様に
→ 各10回ずつ
※「お腹・お尻・背中で支えている感覚」があればOK
4. 日常生活での意識(姿勢習慣を整える)
普段のちょっとしたクセが、猫背や肋骨の開きにつながっていることも少なくありません。
日常動作の「ほんの少しの意識」が、積み重なることで姿勢や体の使い方に大きな変化を生みます。
実践ステップ:
- スマホを見るときは、顔を前に突き出さず、頭の位置を背骨の上に保つ意識を。
- 椅子に座るときは、背もたれに深くもたれず、お尻の下でバランスをとるように座る。
- 立っているときは、「体の中心にまっすぐ柱が通っているような感覚」をイメージする。
姿勢を「ピンと正す」よりも、「ちょっと意識して整える」くらいが継続のコツです。
まとめ
肋骨の開きや猫背姿勢は、実際の脂肪量以上にお腹を大きく見せてしまう落とし穴です。呼吸・ストレッチ・筋トレを組み合わせ、少しずつ正しい姿勢を取り戻していきましょう。姿勢が変われば、お腹だけでなく全体のシルエットも引き締まって見えるようになります。
次回予告
「食事も運動も頑張っているのに、お腹がなかなかへこまない…」そんなお悩みの原因のひとつに、体温の低下による代謝の低下が隠れているかもしれません。
次回の記事では、「冷え」が脂肪燃焼を妨げ、お腹がへこみにくくなる仕組みと、代謝を高めるために今日からできる温活習慣やトレーニング法をご紹介します。
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