冷えを「体質だから」とあきらめていませんか?
実は、冷えを感じやすい生活習慣と、体脂肪が増えやすい生活習慣は重なります。

□ 手足がいつも冷たい
□ 下半身が重だるい
□ 体重は大きく増えていないのに、なんとなく締まらない
□ 運動はしているのに、変化がはっきりしない

1つでも当てはまるなら、今の体の使い方を一度見直すタイミングかもしれません。

たしかに、遺伝的な体質やホルモン状態、体格などによって冷えやすさには個人差があります。しかし同時に、筋肉量や活動量、呼吸の状態といった生活要因も大きく関わります。

冷えそのものが原因で太るのではなく、
冷えを感じやすい生活背景が、体脂肪の増えやすい条件と重なっている
と考えるほうが自然です。

今日はその構造を整理し、「温める」以外に何を変えるべきかを具体的にお伝えします。

冷えが脂肪を増やすわけではない

体脂肪が増えるかどうかは、基本的に「食べた量」と「動いた量」のバランスで決まります。
そのため、「冷えているから太る」と言い切れる根拠はありません。

寒い地域と肥満率の関連を調べた研究もありますが、それは気候レベルの話で、日常の“冷え感”とは別です。

多くの場合、冷えを感じやすい人は、下半身の筋肉をあまり使っていない、座る時間が長い、活動量が少ないなどの傾向があります。

つまり冷えは原因というより、“今の生活のサイン”です。

冷えを感じやすい人の共通背景

① 筋肉量が少ない

体の中で一番たくさん熱をつくっているのは「筋肉」です。特に太ももやお尻などの大きな筋肉は、じわっと体を温める働きをしています。

筋肉をあまり使わない生活が続くと、

  • 体の中で作られる熱が少なくなる
  • 冷えを感じやすくなる
  • 消費エネルギーが伸びにくくなる

という状態につながります。

基礎代謝が劇的に落ちるわけではありませんが、この小さな差が長期的には体脂肪の管理に影響します。

つまり、筋肉を使わない生活が、冷えと体型の変化の両方に関わっている可能性があります。

② 活動量が少ない(座り時間が長い)

長時間座っていると、脚の筋肉があまり動きません。すると、下半身の血流がゆっくりになり、脚の冷えやむくみを感じやすくなります。

さらに、座っている時間が長い生活では、

  • 一日の消費エネルギーが少なくなる
  • 筋肉を使う機会が減る
  • 体を温める力が弱まりやすい

といった状態が続きます。

活動量不足と長時間座位の組み合わせは、体脂肪の増加と関連することが報告されています。

冷えと体脂肪は、同じ「動かない生活」の延長線上にあることが多いのです。

③ 呼吸が浅い・ストレスが強い

浅い呼吸や慢性的なストレスが続くと、自律神経のバランスが乱れやすくなります。その結果、手足の血管が縮みやすくなり、冷えを感じることがあります。

また、ストレスや睡眠の質の低下は、

  • 食欲の乱れ
  • 間食の増加
  • 体重管理の難しさ

とも関連しやすいとされています。

呼吸とストレスは、冷えと体型の両方に“間接的に”関わる要素です。

「温める」だけでは足りない理由

カイロや厚着、温かい飲み物は一時的に体を温めます。それ自体は悪いことではありません。しかし、それはあくまで対症的な対応です。

背景にあるのが筋力低下や活動不足であれば、外から温めても体内で熱を生み出す力は大きくは変わりません。呼吸やストレスの問題があれば、そこに目を向ける必要があります。

何も変えなければ、

  • 筋肉を使わない状態が続く
  • 活動量が減る
  • 消費エネルギーが伸びにくくなる

という静かな悪循環に入りやすくなります。冷えを“症状”として扱うだけでなく、“生活のサイン”として捉えることが重要です。

結局、何を変えればいいのか?

① 下半身を毎日使う

太ももとお尻は、体の“エンジン”です。

スクワット10回を2セット、もしくは椅子からのゆっくりした立ち座りを10回。強度は高くなくて構いません。

1日合計20回程度でも、何もしないよりは熱産生と消費エネルギーの底上げに役立ちます。

逆に、下半身を使わない生活が続くと、筋肉はさらに使われにくくなります。冷えを感じやすくなり、活動量も自然と減りやすくなります。

毎日少し動かすことが、冷えと体型の両方の土台を守ります。

② 座り時間を分断する

「長く座る」は、静かなリスクです。

60分座ったら1〜2分立つ。軽く足踏みをするだけでも十分です。

仮に1日8時間座っている場合、この分断を行うだけで合計8〜10分は体を動かす時間が増えます。わずかな時間でも、筋肉は確実に使われます。

何時間もまとめて運動する必要はありません。
こまめに動くことが、冷えと活動量低下の両方を防ぎます。

③ 呼吸を整える

呼吸は、自律神経を整える“スイッチ”です。

4秒吸って6秒吐く呼吸を5回。1日1回で構いません。

横隔膜を意識して行うことで体幹が安定しやすくなり、自律神経のバランスも整いやすくなります。結果として、睡眠や食欲の安定を通じて体脂肪管理を間接的に支える土台になります。

冷え対策というと体を温めることに目が向きがちですが、まずは呼吸を整えることが、内側からの安定につながります。

まとめ

冷えは「体質だけ」で決まるものではありません。
そして、「冷えているから太る」と言い切れるものでもありません。

しかし、筋肉をあまり使わない、長時間座る、呼吸が浅いといった生活背景は、冷え感と体脂肪増加の両方に関連しやすい状態をつくります。

だからこそ対策は、「温めること」だけではありません。

  • 下半身を使うこと
  • 座りすぎないこと
  • 呼吸を整えること

派手な方法でなくて構いません。1日10回の立ち座りでも、1〜2分の立ち上がりでも、5回の深呼吸でもいいのです。

その小さな積み重ねが、冷えを感じにくい体と、締まりやすい体の土台になります。

冷えは、体を立て直すためのサインです。今の生活を少しだけ修正することから始めてみてください。

まずは自分の状態を客観的に確認することから

冷えやすさの背景には、

  • 下半身の筋力低下
  • 座り時間の長さ
  • 呼吸の浅さ
  • 姿勢の崩れ

といった要素が重なっていることがあります。

自分では「普通」だと思っている動きや姿勢でも、実際に評価してみると、太ももやお尻が十分に使えていないケースは少なくありません。

また、呼吸のクセや体幹の安定性は、自覚しにくい部分です。ここが整うだけでも、体の使い方は大きく変わります。

当ジムでは、いきなり強い運動を行うのではなく、

  • 姿勢と可動域のチェック
  • 下半身の筋力バランスの確認
  • 呼吸の状態の評価

から始めます。

冷えを「体質」と決めつける前に、今の体の状態を一度整理してみませんか。

何を変えればいいのかが明確になると、行動は一気に現実的になります。

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